書評

『しきる技術』の感想。「しきれない」のではなく「しきり方がわからない」だけ。

41歳男性で、大手企業につとめていた方から、『「しきる」技術 誰にでもできる超実践リーダーシップ』の感想をいただきました。 まさに本書の本質的なところを鋭く突かれています。この本を世に出して本当に良かった。そう思います。 ◎要約 ・社長や幹部では…

優れたリーダーのマインドセットを学べる『リーダーになってもデキる人 33のルール』

上村敏彦さんの『即刻〈リセット〉したい5つのこと リーダーになってもデキる人 33のルール』を読みました。本書を読んでまず感じたこと。それは「この著者は私と実によく似ている」ということです。本書には、著者はITのエンジニアであり論理的で人の感情…

肩の力を抜いて勉強に取り組める『つまみぐい勉強法』

■肩の力を抜いて勉強に取り組める良書 『IT業界を楽しく生き抜くための「つまみぐい勉強法」 (技評SE選書)』は、日本XPユーザーグループなどのコミュニティで活躍している渋川よしきさん、奥乃美さんの両氏による著作である。いま、IT業界は、金融や製造など…

読者の評価が新たな企画につながる

『ITコンサルティングの基本』が、コンサルティング業界に転職や就職をする人のバイブル的なサイトであるAllAbout『コンサルティング業界で働く』の記事で取り上げられました。ガイドの大石さんは、本書を読んで次のような発見があると感じたそうです。 ・I…

コンサルティング業界のプロフェッショナルから「決定版」の評価

『ITコンサルティングの基本』は、さまざまな方から評価をいただいてますが、コンサルタントナビを主宰し、All About「コンサルティング業界で働く」のガイドも務める、大石氏から次のコメントをいただきました。 戦略やら経営のコンサルの本はちまたにいろ…

ファームに入るためのバイブル『コンサルティングの基本』

「コンサルティング」という言葉は、世の中のさまざまな仕事で幅広く使われています。しかし、本来、コンサルティングとは、「顧客の課題を抽出し解決を支援していくこと」にほかなりません。本書は、経営コンサルティングを主な事業とするコンサルティング…

プレゼン本のいきつくところは?

『SEのプレゼン術 (技評SE新書)』が、マインドマップ的読書感想文の7月ランキングで、なんと11位になりました。7/2に紹介されてから、Amazonランキングが急上昇して1,000位以内になることもありました。いわゆる「書評サイトの威力」をまじまじと感じました…

製造業のエンジニアリング手法をいかに活用するか『システム開発のすべて』

「システム」という言葉は、本来、情報システムだけではなく仕事の仕組みまでを含みます。本書は、「システムとは何か」、「情報とは何か」というように、コンピューターシステムの位置づけを明確にしながら基本からスタートし、システムの導入から計画、設…

マインドマップ的読書感想文で『SEのプレゼン術』が紹介

小飼弾氏の404 Blog Not Foundと並び、大量のアクセスを集める書評サイト:マインドマップ的読書感想文。ビジネス書のポイントを短時間で学べる秀逸なサイトですが、なんと『SEのプレゼン術 (技評SE新書)』が取り上げられました。『SEのプレゼン術』は、なみ…

心を解き放て! -『潜水服は蝶の夢を見る』

「もし、自分が同じ境遇だったらどうしただろうか」と考えさせられる映画『潜水服は蝶の夢を見る』。でも、あなたが、主人公ジャンのように生き抜くのは、おそらく難しい。 アカデミー賞の最有力候補と言われ、大手書店でも原書の品切れが続いている、この映…

スタバ中毒のあなたに贈る本-『スターバックス5つの成功法則』

スタバの株主として、この本を読まずにはおられない。 『スターバックス5つの成功法則と「グリーンエプロンブック」の精神』は、スタバのパートナー(従業員)なら全員が携帯しているという「グリーンエプロンブック」にある5つの原則を中心に、スターバック…

ライフハック+ソフトウェアの視点=『頭のいい段取りの技術』

『頭のいい段取りの技術』は、「効率マニア」を自認する藤沢晃治氏の著。段取りをテーマにしているが、最近、多数、出版されているライフハック系の本の一種と言っていい。ただし、ソフトウェア開発における効率化のエッセンスを、ライフハックとして提示し…

失敗を転じて成功となすには - 『失敗は予測できる』

『失敗は予測できる (光文社新書)』は、失敗学で有名な畑村洋太郎氏に師事した中尾教授の著。「歴史は繰り返す」といわれるように、人間は同じような失敗を繰り返す生き物。だから、失敗は予測できるという切り口で、数多くの失敗からいかに成功すべきかを追…

「顧客本位の経営」の真髄を事例に学ぶ - 『真実の瞬間』

『真実の瞬間―SAS(スカンジナビア航空)のサービス戦略はなぜ成功したか』は、スカンジナビア航空を赤字から救った元社長ヤン・カールソンの著作。書籍のタイトルにもなっている”真実の瞬間”とは、航空会社で現場の最前線にいる従業員の態度が、その航空会社…

ヘーゲルの弁証法をビジネスの視点から学ぶ - 『使える弁証法』

『使える 弁証法』は、シンクタンク出身でソフィアバンクを主宰する田坂広志の著作。ヘーゲルが唱えた弁証法を軸に、IT社会の動きをいかに分析し今後を予見できるかを解説している。すなわち、本書は、「弁証法をいかに仕事に役立てるか」を主題としており、…

セキュリティはなぜやぶられたのか

日経BPさんから献本いただいた、ブルース・シュナイアー 著『セキュリティはなぜやぶられたのか』の書評をリリース。この本は、単なるITのセキュリティ侵害にとどまらず、テロや詐欺への対応についても触れている。「リスクと利便性のトレードオフをとれ」と…