エンジニアマインドは次号で最終

エンジニアマインド Vol.8の奥付を見て、エンジニアマインドが次号で最終号になることを知った。

「やはり」と思う反面、エンジニアマインド Vol.7の執筆にかかわっただけに残念な気持ちもある。「やはり」と思ったのは、雑誌が短命化していることを知っていたから。
出版不況の中、とくに雑誌は、毎年5%ずつ縮小する市場となっている。

主要50雑誌の「部数激減(秘)データ」

思い返せば、雑誌を買う機会が減っているのは確か。雑誌は書籍とは異なり、最新の情報を手軽に得られるのがメリットだった。しかし、そのメリットはネットによって完全に代替されたと言えるだろう。しかも無料で入手できるのだから。

エンジニアマインドで取り上げられるテーマには、アジャイルや要求工学など、新しい手法やパラダイムが多い。これらは、ネットの方が得意な分野だ。

雑誌で生き残るならば、雑誌でしか得られない別のメリットを追求する必要がある。たとえば、ネットでは得られない情報や専門性、媒体を「保有」することの価値、また、パソコンをONしなくても見れることなどを意識していかざるをえないだろう。生き残っている雑誌の特徴を見れば、そこにヒントがある。