ITの装備がF1の勝ち負けを左右する

『ITエンジニア進化論:失敗から学ぶ人、学ばない人【その4】』が、ITmediaのアクセスランキングで4位にランクイン。しかし、その上にもっと面白い記事を見つけてしまった。

F1レースの現場を支えるThinkPad

自動車レースの最高峰「F1」。現代のF1では車体開発からレース運営にいたるまでITが欠かせない。日本GPの現場でその様子を垣間見た。

この記事では、9月28日〜30日に開催された日本グランプリにおける、英国の名門チーム「AT&T Williams」の事例が紹介されている。スポンサーのLenovoが20台のThinkPadを現場に供給し、英国の本部ともネットワークでリアルタイムに情報交換されているということだ。ITが現場で活用されていることは想像していたが、英国本部とつないで、開発に必要な情報をリアルタイムに送っていることには驚かされた。

逆に言えば、現地に行かなくても本部に専門家を集めれば、分析して適切な指示が出せるということ。すでにスパコンは導入しているようだから、意思決定に問われる高速な処理能力もカバーできるだろう。もちろん、現場の対応力も重要だが、バックオフィスのIT装備によって勝敗が左右されるのかもしれない。

約30年ぶりの富士スピードウェイでの開催というこで、コースが見えないスタンドの席や大渋滞など運営側の不手際もひどかったらしいが、それこそ、ITを使ってシミュレーションし予知できなかったのだろうか。

ちなみに、AT&T Williamsチームの2名はリタイア。いくらメカやITが良くても、結局は人間次第ということか。