子供がプログラマーになりたいと言い出した

IT業界でプロマネをしている人間として、プログラマーの地位(認知?)向上は気になる。

シロクマ日報:ひとりひとりが誇りを持つ、ということ

「じゃあどうすればいいと思う?」という質問に対する僕の答えは、「IT業界に携わるひとりひとりが、自分の仕事に誇りを持つ」ということだと思います。理想論であることは分かっています。しかし、なぜかうちのお父さんは会社に行くのが楽しそうだ、なぜかお隣の旦那さんは充実した表情をしている、仕事の話を嬉しそうにしてくれる。そんな人々に「お仕事は何ですか?」と聞くと、「(力強く)IT系です!」という答えが返ってくる――そんな体験をする人が一人でも多くなれば、IT業界の地位も上がっていくのではないでしょうか(長い時間はかかるけど)。

プログラマーは、パソコンに向かっている時間が多い。だから、打ち合わせなどをしない限りは、自宅でも仕事ができる。ノートパソコン一つあれば可能な仕事だけに、「仕事を見せる」のは、容易な職種と言えるだろう。
可能であれば、開発したプログラムの一部を自宅のパソコンを動かして見せてはどうだろうか。ただ、子供はハードウェアとソフトウェアの区別がなかなかつかないが。むしろ、子供がわかりにくいのは、仕事の内容よりも、それがなんの役に立っているのか。仕事が楽しいのか。という視点だろう。

村上龍13歳のハローワーク公式サイトで検索しても、プログラマーは音楽を打ち込むマニュピレーターしか出てこない。広義のエンジニアに包含されているようだ。

単なる作業請負者としての仕事は魅力的に感じられず、クリエイティブな職種としての一面をあげる必要がある。だから、私は、興味をひきそうなわかりやすい例から説明するようにしている。

DSのゲームソフトを作るには、ストーリーを考える人、キャラクターを作る人、ボタンの操作どおりに動くように作る人、音を作る人など何千人もの人がかかわっている。プログラマーは、機械の中でゲームがうまく動くように作る仕事。

そうすると、ゲーム好きな子供(小学校4年生・パソコンクラブ所属)は、最近、プログラマーになりたいと言い出した。さて、親として、これを認めるべきだろうか(笑)

ややぎこちないながらも、タッチタイピングができるので、ごく簡単なプログラミングからさせてみようか。